36年ぶりに北海道でインターハイ開催
全国の高校生が支部予選、都府県大会、ブロック予選などを勝ち抜き、頂点を目指して競い合う総合競技大会(インターハイ)の夏季大会が36年ぶりに北海道で開催される。
長いことインターハイは北海道以外の本州で行われるのが恒例となっていたが、2023年の夏季大会は36年ぶりの北海道開催。前回は昭和62年開催の1987年・北海道総体が最後。冬季大会は土地柄開催が多数あるが、雪のない時期のインターハイ開催は久しぶり。
例年のごとくインターハイは当該地域での分散開催となっており、2023年は広大な北海道の地で、競技ごとに各市町村での分散開催となる。
このうち旭川市では「少林寺拳法」、「男子サッカー」、「男子バレーボール」が開催される。高校生はもちろん、小学生や中学生などを含めた一般も観戦・観覧可能だ。
高校総体は地方予選を勝ち抜いた各都道府県の代表が競い合う試合で、高校生レベルの全国トップレベルの試合を生で味わうことができる。特に同じ競技をしている小中高校生にはいい刺激となるので、観戦・観覧でも見る価値が十分にある。
2023年北海道総体(インターハイ)・旭川市の日程と会場について
少林寺拳法
日程:7月21日(金)~23日(日)
会場:道北大雪アリーナ
男子サッカー
日程:7月29日(土)~8月4日(金)
会場:花咲スポーツ公園陸上競技場、カムイの杜公園キャンプ場多目的運動広場、東光スポーツ公園競技場、忠和公園多目的広場、旭川実業高校
男子バレーボール
日程:8月7日(月)8月11日(金)
会場:道北大雪アリーナ、旭川市リアルター夢りんご体育館、忠和公園体育館
インターハイの一部競技が旭川市開催となるメリット
インターハイ競技が旭川で開催されることにより、開催期間中は大会に参加する高校生をはじめ、監督、大会役員、競技役員、視察員、報道関係者などが旭川市内やその近郊に宿泊し、ホテルや飲食店などに大きな需要が生まれる。
旭川市内の宿泊施設はコロナ渦により客足が大幅減少。大打撃となっていたので需要増はかなり嬉しいはず。2023年はコロナが落ち着いて国内や中華圏の観光客なども増えていることから、本格始動となりそうだ。
ただし、旭川市内では人口減少や高齢者増加・若者の市外流出などであらゆる業種で人手不足が顕著になっており、宿泊施設でも人手不足になっていると聞く。
インターハイ開催による急激な需要増に対して現在の人員で対応できるか不安が残ることろ。企業の採用側も人を募集したくても応募そのものが無いので面接する以前の問題が発生している。
旭川以外ではフェイシングが開催される室蘭で、既に客室不足が懸念されている。室蘭はもともと市外からの出張者によるホテル需要が多い地域で、これに加えてインターハイによる特需で客室・人手不足になる恐れがある。
人が動くことは経済活動が生まれとても良いことなのだが、コロナによって減った人員はコロナ明けでもその水準まで回復しない業界もあり、宿泊施設はその需要に対して供給できない可能性がある。
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