お菓子の博覧会の菓子博が8年ぶり、北海道では57年ぶりに旭川で開催
お菓子の全国菓子大博覧会、「あさひかわ菓子博2025」が8年ぶりに北海道旭川市で開かれている。
菓子博は1911年からスタートし4年に一度、全国のどこかで開かれているもので2025年の第28回大会が57年ぶりに北海道で。道北では初開催の旭川市で開かれている。
博覧会では工芸菓子の展示や、菓子製造の実演コーナー、プロジェクションマッピングや審査受賞作品の展示のほか、協賛企業による体験コーナー、グルメコーナーに全国の銘菓が購入可能なコーナーなど、菓子にまつわるビッグイベントとなっていた。
メイン会場の大雪アリーナでは工芸菓子や菓子製造の生実演、プロジェクションマッピング
大雪アリーナの体育館では主に工芸菓子の展示がすごかった。普段見ることの少ない工芸菓子が90点ほど一同に展示されており、北海道から四国までの菓子工業組合などによる作品が展示されていた。
今にも動き出しそうなリアルな動物や、生け花、建築物、人形、ミニチュアなど多数の作品でかなり見ごたえのあるコーナーだった。
旭川出身のやり投げ金メダリスト、北口榛花選手をモチーフにしたコミカルな作品も。
これ以外にはホワイトロックドームを用いて折り鶴や360°プロジェクションマッピング。
お菓子実演コーナーや審査受賞作品展示など、博覧会にふさわしい内容となっていた。
ちなみに会場は一方通行で、逆走ができないようになっていた。
アリーナの外では協賛企業ブース、大手お菓子メーカー主催の体験ブース、グルメコーナー
大雪アリーナを出ると協賛企業による販売コーナーや大手菓子メーカーによる体験コーナーなどがあった。
大手菓子メーカーは
- ブルボン
- 明治
- カルビー
- ヤマザキ
- 森永
- 不二家
- ロッテ
の7社。それぞれ体験コーナーでは子どもから大人まで楽しめる催し物が用意されていた。
出口付近にはグルメ・屋台コーナー
出口付近は市内菓子メーカーによる当日限定スイーツの販売や、居酒屋やビール、ラーメンの海、キッチンカーなどが集合し軽食を楽しめるようになっていた。
ただ、管理人が訪れた初週の土曜日はかなりの来場者で、セッティングされた椅子やテーブルのキャパをオーバーし、お昼ごろには座って食べられない人も続出していた。
せっかくなのでグルメコーナーでは壺屋総本店の「シマエ大福の苺の生ドラ」を購入。
案の定その場で食べれなかったので持ち帰って家で食べたが、ふわふわのどら焼き生地にてんこ盛りの生クリームと苺、あんこの組み合わせが美味で、甘さはさほどきつくなく食べやすい甘さだった。
どら焼きではあるものの、洋菓子に近くパフェのような雰囲気さえ感じられた。価格は700円で安くはないが、満足感と満腹感に満たされる一品であった。
地場産センター(道の駅)にはお土産用全国スイーツマーケット
スイーツマーケットには全国の銘菓約1000点が一同に集結
今回の菓子博の注目コーナーのひとつ、スイーツマーケットでは全国1000点の銘菓が一同に集められ、好きな和洋菓子を買えるようになっていた。
赤福の新商品「生赤福」や千秋庵の「生ノースマン」は売り切れ続出
ただ、注目された赤福の新商品、「生赤福」は早々に売り切れ、札幌にある千秋庵の「生ノースマン」も購入規制がかかるなど人気商品ははやめにいかないと買えない状況になっていた。
客が殺到しスイーツマーケットは長蛇の列…2時間待ちも
このスイーツマーケット。写真をみるとわかるが午前10時頃で300人ほどが並んでいたらしく、12時頃になっても150人以上はならんでいた。
このため行列で1時間以上待たされ、さらに中のレジでも40分以上待たされるという事態になっていた。もともと地場産センターのイベントホールはかなり大きいのだが、入場制限と客の殺到で長時間待ちとなっていたのだ。
このスイーツマーケットだけはチケットの半券があれば期間中何度も入場可能なので土日で入れなかったら平日に再チャレンジするといったことも可能だ。
一方で旭川市民はともかく遠方からととなるとスイーツマーケットの再入場は厳しいものがある。管理人は後日再チャレンジする予定だが、要改善ポイントだと感じた。
できれば入場待ちをシステム化し、長い待ち時間で疲れさせない工夫も必要だったのではないかと思う。
平日にスイーツマーケット再チャレンジするも…土日より人多し
土曜日の人の多さにスイーツマーケットを一旦諦めたが、6月5日(木)に再チャレンジしてきた。
結果はというと、木曜日の方が人が多く当日は10時スタートのスイーツマーケットに1500人も並ぶ大行列。当然ながら外の待ち時間は1時間以上となり、かなり待たされてしまった。
この日は招魂祭(北海道護国神社の慰霊大祭)とあって、市内の一部企業ではお休みのところもあり平日だけど休日という特殊な日も影響したのかもしれない。
ただ、土曜日の時は気温が高くて結構暑く辛かったが当日はひんやり15度ぐらいだったので、快適だった。
1時間30分程度外でヘビのような行列を待ち続け、いざ中に入るとかなりの数のお菓子が並べられ、一部は試食もできるようになっていた。
今回のお目当てのひとつである、「生赤福」は12時入場時にはすでに売り切れ。千秋庵の「生ノースマン」同じく売り切れていた。ただ、昔ながらの「赤福」と白あんが交互に入った「白餅黑餅」はたくさん在庫があって普通に買えた。
このほか千葉の名物で見た目もかわいい「ぴーなっつ最中」や、
沖縄名物の「紅いもタルト」や「ちんすこう」(ミルク風味)、
岩手県の「ずんだ餅」、青森県むつの「フライボール」(あんドーナツ)、三陸銘菓「かもめの玉子」、大阪府の青木松風庵「伊右衛門月化粧」、宇都宮うさぎやの「チャット」などを購入。北海道から沖縄まで、いろんな銘菓が一同に置かれており、見るだけでも楽しかった。
ただ、人気商品は品薄や品切れにもなっていて、補充はされていたが在庫が切れるとおそらく空輸による補充がなされるまでスイーツマーケットにはないような感じだったので、お目当ての菓子がない場合も。
特にぴーなっつ最中は管理人が買おうとしたらバラ売りと箱入りのうち、箱入りが最後の1つだった。このほか陳列棚には品切れですっからかん状態もあった。
好きなお菓子を選んだ後は今度はレジ待ちで大行列。レジは20台ほど設置され完全セルフレジ。現金のほか電子決済は「d払い」が利用可能だったが、paypayは使えず…ここでも40分ほど消費して結局スイーツマーケットを出たのは13時前。10時前に並んだので3時間程度消費したことになる。
半券や入場券があれば何度もスイーツマーケットに入場可能だが、毎度2~3時間を消費するとなると考えものかも…。少なくとも行列が待てない人にはおすすめできないと感じた。
お菓子をたくさん買う人は有料レジ袋もあるがマイバッグを持参するか、ヤマト運輸がスイーツマーケット出口付近で配送受付しているので、有効に活用されたい。
ちなみに時間帯によっては入場を一旦打ち切られたり、品切れにより営業終了となる場合もあるらしく、絶対に買いたい場合はアリーナ側は後回しにし、スイーツマーケット側を一番目標に。少なくとも営業開始の10時よりも前から並ぶことをオススメする。
4年に一度・道北初開催のあさひかわ菓子博2025は一見の価値あり
あさひかわ菓子博では、お目当てのスイーツマーケットを諦めざるを得ないという問題点もあったが、普段見られない工芸菓子や大手菓子メーカーの体験ブース、限定スイーツ販売や、スイーツマーケットなど入場料の価値は十分にあるものと思えた。
お菓子好きなら一度は訪れて見てほしい。入場料は当日券が大人1500円。中高生が1000円。
チケットは入場券や半券提示で協賛店舗での会計3%引きなどの特典が
あさひかわ菓子博のチケットは使用前でも使用後の半券でも提示すると協賛店舗で特定のサービスが何度も受けられる。公式サイトでは
POINT01入場券を提示すれば、何度でもサービスを受けられる!
POINT02対象の菓子店はお会計の3%割引に!(一部商品を除く)
POINT03お会計の10%割引になるラーメン店も!
と書かれており、旭川市内の店舗をはじめ、札幌方面でも特典・サービスが受けられる。スイーツの店以外にラーメン屋や飲食店、ホテルなども協賛店舗に入っており入場料1500円の恩恵は実はこちらの方があるんじゃないかと思うぐらい。
例えば
- カレーのちから 旭川豊岡店 → 大盛り無料orトッピングチーズ無料
- 豚丼大手門 本店 → 豚丼各種セット100円引き
- 北かり 本店 → 3%引き
- 高砂酒造明治酒蔵 直売店 → お猪口プレゼント(3,300円(税込))
など大盤振る舞い。これらはほんの一例で、詳しくは以下リンクのPDFを参照してほしい。
https://www.kashihaku-hokkaido.jp/assets/pdf/%E5%85%A5%E5%A0%B4%E5%88%B8%E7%89%B9%E5%85%B8%E4%B8%80%E8%A6%A7.pdf
期限は6月30日まで。
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