大雪通にある「ディノスシネマズ旭川&ディノスパーク旭川」が閉店 その歴史と閉店日はいつ?
大雪通りにあるディノス旭川が閉店することが判明した。
もともと旭川のスガイといえば買物公園にスガイ(須貝)ビルがあり、ボーリングやゲームセンター、カラオケなど若者のたまり場やメッカとして有名だった。
買物公園が徐々に衰退し、ドーナツ化現象で旭川の大型店舗が郊外&駐車場完備型に移行すると2003年には大雪通りに現在のディノス旭川が誕生。
2008年の買物公園のスガイビル解体後は大雪通りの「ディノス旭川」が市内唯一のスガイ系列のゲームセンターおよびボーリング場、映画館としてしばらく営業していた(※2021年にメガセンタートライアル内にでぃのぱ!旭川が誕生以降は2施設)。
そのディノス旭川が2022年9月19日についに閉店となる。
ディノス旭川・閉店の背景と理由・とりまく環境など
ディノス旭川を運営するスガイディノスは2022年5月30日に特にコロナの影響を受けて経営破綻。
札幌地裁に民事再生法の適用を申請し、7月25日にはアミューズメント業界第3位の「GENDA GiGO Entertainment」(旧セガのゲームセンター事業を運営する会社)と事業譲渡契約を締結。
この締結に際して不採算店の選定を行っていた。ディノス旭川の閉店は競合店が大きいもとのみている。
ディノス旭川がある旭川市にはディノスシネマの競合となる複合映画館(シネマコンプレックス)が2つあり、ひとつは永山の大型スーパー(ウェスタン)に併設した「シネプレックス旭川」。
もうひとつは旭川駅前イオン内の「イオンシネマ旭川駅前」。
出典:イオン北海道
シネプレックス旭川の方は開業日が2002年。イオンシネマ旭川は2015年開業とかなり新しい。
両者とも最新施設を設備(4DX)を導入していたのに対し、ディノスシネマでは従来どおりで設備面で劣っていた。そのためこの2つに比べると見劣りしていた部分がある。
また、集客力もシネプレックスもイオンシネマも買い物のついでに立ち寄れる手軽さに対し、ディノスシネマズが併設するのゲームセンターやボーリング場など、完全にアミューズメント1本な施設だった。この点もディノス旭川が競合ライバルと比べて厳しかったと思う。
さらに追い打ちをかけるようにコロナが発生し、映画館やゲームセンター、ボーリング場などアミューズメント系施設は大打撃を受けた。
特に市内シネプレックスの中ではディノス旭川にしかなかったボーリング場も2020年にはコロナの影響で利用者が激減&閉業するなど、ますます集客力が落ち込んでいた。
このような背景から、ディノス旭川は採算があわない「不採算店」と判断され、今回の閉店になったものと推測する。
個人的にはシネプレックスにもイオンシネマにも無い、ディノス旭川でしか見れないレアな映画の上映もあったため、施設は多少古くとも満足できる部分があった。とても残念だがこれも時代のなのか…。
でぃのぱ!旭川は閉店する?継続?
同じくスガイディノスが運営する「でぃのぱ!旭川」に関しての情報は現在のところ無く、詳細は不明だ。
施設がメガセンタートライアル旭川内にあるためディノス旭川よりも集客力は高いが、売上や今後の見通しなどが判断材料となるはず。
旭川市内のボーリング場はラウンドワンスタジアム旭川店とTBCボウリングクラブ、遊ランド西御料店のみに
スガイディノス旭川が閉店したことにより、市内で大型のボーリング施設は永山地区にある「ラウンドワンスタジアム旭川店」のみとなった。
ラウンドワンスタジアム以外には高砂台の「TBCボウリングクラブ(旧旭川スカイレーン)」や、「遊ランド西御料店」のみで計3箇所。
高砂台の方の施設規模はラウンドワンスタジアム旭川店ほどではなく、「ディノスボウル旭川」のような小規模なボウリング場だが、遊戯施設としては希少な存在。
「遊ランド西御料店」はカラオケやダーツ、ゲーム、ボウリングなどの複合施設の1コーナーとしての運営している旭川の南側に位置するアミューズメント施設。こちらも貴重な存在。
かつて旭川には「ラウンドワンスタジアム」、「スガイディノス」、「TBCボウリングクラブ」以外にも合同酒精旭川工場横の「ゴードーハニーレーン(オリンピアハニーレーン)」や、永山地区の「旭川ヤングボウル」、など、複数ボーリング場があったが、いずれも閉鎖。
かつてのボウリングブームで市内にも一時期は増えたが時代の流れもあって生き残っているのはごくわずか。全国的にも特にボウリング単体だけで運営していることろはかなり厳しいと思う。
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