トーアマートの旭川店が閉店
日用品や食料品、生活雑貨などを半額で提供し一時期話題となった「トーアマート」。その旭川店が2023年2月28日で閉店することがわかった。
トーアマートの旭川店は2021年12月14日に、末広地区でPCR検査センターとして運営していた店舗(その前は板倉歯科医院が入居していた物件)を業態転換し、半額ショップとして再スタートさせていた。
ありがとうございました。
トーアマート旭川店。
明日で終わり。 pic.twitter.com/0ASO8ZvZ6s— 伊達 悠樹 (@dateyuki1) February 27, 2023
開店から1年ちょっとでの閉店となる。
トーアマート旭川店・閉店の理由を考察
トーアマート旭川店は、もともと歯科医院だった狭い店舗をリニューアルしてオープンさせた店舗。
PCR検査センターとしてはそこまで問題なかったと思うが、ディスカウントショップとしては狭すぎる店舗面積、そして何よりも駐車場が3~4台ぐらいしか停めれれないこのともあり、利用しづらい部分があった。
店内も狭いため取り扱い商品も少なく、値段は安かったがそこまで魅力が薄かったと思う。
そして旭川市内は北海道で最もスーパーの価格競争が激しい地域。
昔ながらのアークス系列の「ウェスタン」、「ベストプライス」、「フジスーパー」、「スーパーアークス」や「ダイイチ」、「生協」のほか、近年はディスカウント系の「トライアル」、「ザ・ビック」、「メガドンキホーテ」、「DZマート」、「業務スーパー」などの低価格志向の店が人気となって、以前よりもさらに低価格競争が激しさを増しており、トーアマート1店舗ではかなり厳しかったと思う。
そしてこれら店舗は大型駐車場を完備する郊外型店舗で、自家用車メインな旭川の人に駐車場がほとんど無く、狭いトーアマート旭川はとても利用しづらかったと思う。
食品以外にPCR検査キットが安価に買えるお店でもあったが、このあたりは少し残念。
全国規模で進むトーアマートの閉店・その理由は?
トーアマートの店舗はここ数年で急拡大し、2023年には全国で500店舗を達成予定となっていたが、2023年2月にはいって次々と店舗閉店が加速し、その数は200店舗以上。
北海道でも札幌の「恵庭店」と「函館店」が2月28日に閉店で、それ以前も「帯広店」や「札内店」が既に閉店しており、「旭川店」など含め2023年2月28日までに計7店舗が閉店となる。
運営会社に取材したYahooニュースの記事によれば
基本的には営業上の理由ですが、詳細な理由についてはどう開示するか検討中です
出典:Yahoo!ニュース
とあり、詳細な理由は好評されていない。おそらく収益性の悪い不採算店を整理したものと推測する。
またトーアマートが店舗拡大して以降、数回に渡る食料品などの値上げもあり、仕入れも大幅なコスト増となっていると思う。このあたりも不採算店を整理する決断に至ったものと思う。
その一方で「札幌狸小路店」などはインバウンド客の回復で来店客が伸びており、閉店には至っていない。また旭川の近隣にある「滝川店」も今回の大量閉店の対象とはなっておらず、需要などがあって不採算店にはなっていないものと推測する。
ただし今後も経営状態や需要などから不採算店の閉店が加速するものと思う。
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