【人手不足で閉店】セブンイレブン上川層雲峡店が閉店 スキージャンプ高梨沙羅選手の実家が経営

旭川市の地域情報
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セブンイレブン上川層雲峡店が2023年7月24日で閉店

上川町の国道39号線沿い、大雪山国立公園内にあるコンビニの「セブンイレブン 上川層雲峡店」が2023年7月24日で閉店することがわかった。

このコンビニはスキージャンプで有名な高梨沙羅選手の実家(両親)が経営するセブンイレブンとしても有名。

層雲峡のコンビニはこのセブンイレブンのほか、小規模なセイコーマート層雲峡店ぐらいしかなく、セブンイレブンの方が旭川と北見を結ぶ国道沿いとうこともあってここを通る観光客やライダー、ビジネスマンなのどの利用が多かった店舗。

決して売れ行きが悪かったわけではないはずなのだが…

セブンイレブン上川層雲峡店の閉店の理由は人手不足

北海道新聞の記事によれば、閉店の理由は人手不足とのこと。

かつてセブンイレブン上川層雲峡店は24時間営業の店舗だったが、2022年の冬辺りから人手不足を理由に営業時間を朝7時~夜23時までに変更していた。

セブンイレブンというと24時間営業のイメージが強く、北海道ローカルのセイコーマートであれば24時間じゃなくても不思議ではないのだが、上川層雲峡店では24時間営業のするための人手が足りなかったようだ。

そして営業時間短縮を経て今回の閉店の決断に至った模様。現在の店舗従業員は50代~60代の6人で運営しており、シフトを組んでも常時2人体制でまわしているとのこと。

コンビニ業務はレジ打ちにはじまり商品陳列・品出し、接客、店内清掃、簡単な調理、POP作成、機械管理など多忙を極める業務。その割にアルバイトが多く、多忙な割に時給も安いイメージがある。

セブンイレブン上川層雲峡店は店舗面積も大きく、混雑時ともなれば2人体制での運営は結構厳しい状況だと思う。

またセブンイレブン上川層雲峡店は上川町の街から約20km、車で20分ぐらい離れた場所にある。特に冬は雪の影響で道路事情も良くない(大雪やアイスバーンが発生すると危険な)ことから通勤には一苦労な場所だ。アルバイトが上川町から車通勤するにも町内の店舗より少しハードルが高い。

これが隣町愛別町からだと40km、40分。比布町からは53km、50分。旭川市からは中心部からだと約60kmで1時間ぐらいかかるので通勤だけでもかなり遠いことがお分かりいただけるだろう。

近年ではいろんな業種で人手不足となり、求人募集しても応募すら無くてまったく採用できないという話をよく聞くが、人口約3000人で高齢化率が44%(人口の4割以上は65歳以上)を越える上川町ではコンビニ店員を募集するだけでも相当の苦労、ましてや街から離れた層雲峡では相当厳しいものと推測する。

さらに近隣にはホテルなどの宿泊施設もあり、求人を出しても条件の良いホテルなどの宿泊施設に人が取られてしまう可能性もある。

層雲峡からコンビニが完全に無くなった訳では無いが…利便性は大きく低下

セブンイレブン上川層雲峡店が閉店しても、中心温泉街の方に「セイコーマート層雲峡店」があるので、コンビニゼロということにはならない。

ただしセイコーマート層雲峡店はセブンイレブン上川層雲峡店よりも規模がかなり小さく、駐車場もお店の前に4台ぐらいしか止められないので、特に車やバイクで移動する観光客などにとって利便性はかなり低下すると思う。

また営業時間も朝8時~夜20時までなのでセブンイレブンよりもさらに短い。今後は層雲峡観光なども含めて、いろいろと問題になる可能性がある。

そしてここから北見方面までは温根湯(おんねゆ)温泉までコンビニが50km以上もまったくない状態になるので、移動の際にも不便さが増える。

人口減で地方では人手不足により店舗閉店のリスクも

今後も人口減少と少子高齢化が進むとされる日本。

たとえ店舗の利益が出ていたとしても運営できるだけの人手が確保できなれければ今回のセブンイレブン上川層雲峡店のように最終的には閉店という決断にいたるケースが増えると思う。

特に人口が減少し同時に高齢化率が進む地方の町ではそれが顕著になり、高齢化率の高い市町村ほどそのリスク傾向は高いとみる。

道内の地方からスーパーがどんどん消えつつあるが、今後はコンビニでさえも人手不足により閉店。街から店が無くなってしまう地域がどんどん出てきてもおかしくない状況に突入しようとしている。

 

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