DZマートのダイゼンが市内中心部(4条通西3丁目)のジョイフィット隣に新店舗を建設中
旭川市内を中心に食品の小売ディスカウントストアを展開するダイゼンが、旭川中心部に新店舗を建設・オープンさせることがわかった。
新店舗の場所は旭川4条西3丁目で、「ジョイフィット24旭川4条西」のすぐとなり。ここはかつて自動車整備の「山崎産業」があった場所だが、現在は永山に移転。この跡地の土地を借りて新店舗を建設中とのこと。施工主は旭川に本社があるタカハタ建設。
新店舗の敷地面積は2234・08㎡、延べ床面積は987㎡、売り場面積は852・2㎡。駐車場の収容台数は34台。
市内の店舗規模と比較すると直近でオープンさせた環状線沿いのDZマート豊岡6条店よりも小さく、DZマート永山店よりも少し大きめ。広さのイメージ的には永山のDZマートに近いと思う。
この新規オープンにより市内のDZマートは11店舗体制となる。開店時期は今ところ10月中旬オープン予定。
DZマート旭川4条西店の開店日は?
ダイゼンの公式サイトに旭川4条店の開店日が10月19日にアナウンスされた。これによれば開店日は2023年10月27日(金)。
営業時間は午前10時~午後9時まで。市内のDZマートでは閉店時間が9時30分のところもあるが、旭川4条西店は午後9時(21:00)までのなのでご注意を。
既に店舗は施工業者からダイゼン側に引き渡されており、店内の準備が進んでいる。
DZマート旭川4条西店・開店時の店舗の様子と店内レイアウト
開店日翌日に旭川4条西店を見てきたが、ご覧のように午前10時頃ですでに駐車場は満車状態。あふれて一部が路上駐車するほど車で混雑していた。
店舗レイアウトは出入り口から見て右端が野菜・果物、生肉・魚・冷凍などの生鮮食品。その奥がソーセージやウィンナーやベーコンなどの精肉類。
その左の2列が菓子類。真ん中は米類や麺類、調味料系の列、カレールー、コーヒー、パスタの列。その隣がカップ麺や乾麺、洗剤など。
店舗左側は飲料やパック商品、左端は冷凍食品やアイスなど。店舗の左奥は乳飲料、デザート、ヨーグルト、右奥は練り物やこんにゃく、豆腐などが並ぶ。
店舗の広さはそこそこ広く、DZマートらしい適度な広さ。ちらっとカップ麺コーナーの商品を見たがいつも利用している店舗にはない種類の商品もあり、おそらく店舗によって取扱商品を微妙に変化させているものと思う。
開店当日と翌日は旭川4条西店限定のオープンセール特売商品があり店舗はかなり混雑していた。
DZマートが市内中心部で新規出店する理由は…?
中心部西側は生協撤退でスーパーの空白地
今回の出店の背景には市内中心部でスーパーの空白地ができていることにある。
DZマートが新規出店する近隣の、旭川4条西1丁目には過去に旭友ストアーがあり、その後店舗を引き継いで居抜きオープンさせた「コープさっぽろ4条通店」が存在した。
しかしながら2019年9月に閉店となりその後はドラッグストアーの「ツルハドラッグ」と回転寿司の「スシロー」が新規オープン。コープさっぽろのようなスーパーマーケットとはならなかった。
そのためこの地域に住む住民が食料品を買う場合は、食品スーパーが無く橋を越えて「ウエスタン川端店」か、2条通り4丁目にある「ダイイチ西店」まで行く必要があり、プチ買物難民となっていたようだ(リアルエコノミーより)。
実際の地図で確認してみると、旭川4条西3丁目周辺にはコンビニを除いて食品スーパーが全く無いのが確認でき、ダイイチ旭川西店までは距離にして1km、ウエスタン川端店までは1.2kmとかなりの距離がある。
車があれば問題ないと思うが、車のないお年寄りであればかなりの移動距離で、徒歩だと橋を渡るウエスタン川端までの移動は一苦労だと思う。
DZマートはコンビニよりも安い価格帯で店舗需要が高まる可能性あり
DZマートはアークスやダイイチ、トライアルのように豊富な種類の食料品の扱いはないものの、野菜や肉、魚など必要最低限の取り揃えがあり、それ以外の加工食品であれば価格が安く、しかも毎日安いのが魅力。
飲料や菓子、カップ麺、冷凍食品などはコンビニに比べるとはるかに低価格なので、今回の新規出店で周辺住民のニーズに答えられると思う。特に3条西地区や新町小学校周辺の人には徒歩圏内の店となるので、かなり利便性が向上するはず。
市内大手のアークスも中心部へ再出店を計画
なお、道内大手食品スーパーのアークスも市内中心部の再出店を計画しており、買物公園に建設中の高層分譲・複合タワーマンションの「プレミスト旭川ザ・タワー」を見据え、医療機関が充実する中、高齢者の(アシ)車が無くても生活に困らない中心部回帰の動きにあわせて模索中だ。
アークス系列の店舗はマルカツに入居していた「ラルズマートマルカツ店」が2017年3月に閉店以降は市内中心部に店舗が一つもなく、現在は中心部で未展開。
今後もDZマートの高速出店は続く…一方で市内ではディスカウントストアの競争がさらに激化
DZマートは2023年からそれまでの新規出店体制を強化し、年2~3店舗ペースよりも多い年10店舗ペースで新規出店を増やしていくとしている。
2023年6月には留萌市の沖見地区に「DZマート留萌沖見店」をオープン。7月中旬には滝川市の朝日町地区に「DZマート滝川朝日町店」、7月下旬には北見市の屯田地区に「DZマート北見屯田店」、8月上旬には深川市に「DZマート深川店」、9月下旬には滝川市の新町地区に「DZマート滝川新町店」をオープンさせた。
その背景にはローコストオペレーションによる収益確保や金融関連、食品卸側の支援体制も整ったためで、高速出店が可能となったとのこと(リアルエコノミーより)。
旭川市内は昔から物価が安く、消費者の低価格志向が強くて食品スーパーの競争が激しい地域だが、ここ最近の相次ぐ食料品値上げや電気料金値上げなどもあってさらにその志向が強くなっている。
かつて市内の20年ぐらい前まではアークスや生協、ダイイチ、旧ポスフール(現イオン)ぐらいしか大手食品スーパーが無く、これに小規模な個人店がある程度だった。
が、現在ではディスカウント価格を全面に売り出した「トライアル」が市内3店舗 (永山店が閉店したため2023年9月25日以降は市内2店舗)。
イオン系列の「ザ・ビッグ」は4店舗、「業務スーパー」も緑町店が増えて2店舗体制となり、ディスカウントストア間でも競争が激化している。
非ディスカウントストアでないアークスの既存店舗やダイイチはこの激しい価格競争に巻き込まれ、毎日のように特売チラシを出して集客している状況。
DZマートが市内でも店舗を増やすことでさらに低価格系の競争が激化していると思われる。
DZマート旭川4条西店の店舗情報
住所:旭川市4条西3丁目1番20号
開店日:2023年10月27日(金)
営業時間:10:00~21:00
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