永山地区のディスカウントストア トライアル永山店が閉店
永山地区を中心に人気のディスカウントストア、「スーパセンタートライアル永山店」が2023年9月24日19時をもって閉店することがわかった。
店舗入口付近には閉店を知らせる張り紙が掲げられており、棚卸しや商品入れ替えに伴う一時閉店でなく、店舗の営業を完全に終了する閉店を告げている。
トライアル永山店は2010年に旧ドン・キホーテ跡地に居抜き出店、直近の2021年11月には神楽店と同じく店内改装を実施し、食品を中心としたディスカウントストアに生まれ変わった。
改装後は生鮮食品の鮮度や品揃えがかなり改善し、また最新のAIカメラやセルフレジカートを導入するなど最新設備も充実した毎日安い食品スーパーとしてかなり人気があった。
閉店後は市内トライアル2店舗の「メガセンタートライアル旭川」と「スーパーセンタートライアル神楽店」でもプリペイドカードが使えるが、他店利用の人には閉店までにポイント精算を推奨している。
2023年11月20日追記。トライアル永山跡地はゼビオ系列のゴルフ総合ショップ「PGAツアースーパーストア」に決定した。
トライアル永山店・閉店の理由は?
トライアルの公式ページや店内告知で閉店の理由は述べられておらず、閉店を知らせる掲示には「誠に勝手ながら…」の文がある程度。
トライアル永山店の客の入りは良い方で、赤字店舗や不採算店だったとは考えづらいものの、去年は同じディスカウントストアのザ・ビッグが永山地区にオープンするなど競争もさらに激化していた。そのため売上が落ちて微妙なラインになっていた部分がひとつ。
もうひとつの閉店の理由のひとつは老朽化が原因と考える。
この店舗は以前はドン・キホーテ、その前はそうご電器など数回に渡って変更を繰り返してきた建物。最初のお店は平成4年(1992年)にオープンし建築も30年以上前のかなり古い建物。平成4年といえば、永山イオンといい勝負で実はかなり古い建物なのだ。
現在では店舗の一部が雨漏り(水漏れ)したりトイレもボロボロなど築30年の影響がかなり出てきていた。
全国的にみてもトライアルは出店コストを抑えるため既存店に居抜き出店し、老朽化で店舗運営が困難と判断した場合は閉店する事例がある。
スーパーセンタートライアル永山店も老朽化のため、修繕費用や売上低下などを総合的に判断した結果泣く泣く営業終了&閉店となった可能性がある。
なおスーパーセンタートライアル神楽店は改装のため8月20日~9月上旬まで一時閉店。永山店と神楽店で判断が別れた結果となった。
閉店後は現地建て替えもしくは移転オープンするか?
トライアルの基本は居抜き出店だが、中には新規建設したり現地建て替えして再出店するケースもある。商圏や採算的にみて勝機がある場合、現地建て替えによる再オープンも考えられるが、競争の激しい旭川で、そこまでコストをかけて再オープンさせるかは微妙なところ。
永山地区は人口も約4万人とかなり多く、国道沿いに面したトライアル永山店は好立地な場所であるが、同じスーパとの競争も激しくウェスタンや永山イオン、生協、ザ・ビッグなどがしのぎを削る場所でもある。
なお、龍谷高校跡地に100万ボルトが新規建設予定で、もしかしたら既存の100万ボルト永山店がこの新規店舗に移転・統合オープンする可能性がある。
そうなると現在の100万ボルト永山店が空き店舗になり、ここにトライアル永山店が居抜きで移転オープンする可能性も考えられる。
トライアル永山店の閉店で低価格志向の客はどこへいく?
トライアル永山店の閉店で、永山地区のスーパー激戦区から店舗がひとつ消えることになるが、トライアルの価格に慣れた消費者が非ディスカウントストアのウェスタンやダイイチ、イオンなどに戻る可能性は低いと考える。
マイカーを持つ人で、低価格志向の強い人はトライアル永山店の代替えとして、少し離れたところにある「メガセンタートライアル旭川店」か、上川総合振興局近くにある同じディスカウントストアの「ザ・ビッグ永山店」に流れるのではと個人的にみている。
永山のウェスタンはこの閉店で客足が少し戻る可能性もあるが、税込み表示で毎日安いトライアル価格に慣れきってしまうと税抜きでチラシ商品でないと高いウェスタンは全体的に割高感があり、トライアルから帰ってきた消費者が以前と同じ様に買うとも思えない。回帰客の売上はそこまで大きくないとみる。
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