市内のドミノ・ピザ３店舗が臨時休業
2021年6月23日に旭川市の２条通りに1号店がオープンし初上陸したドミノ・ピザ。
既存の10.4(テンフォー)やピザーラ、ピザハットとは異なる外資系ピザチェーン店として開店時はかなり注目を浴びた店舗だった。
１号店の開店後は半年後に市内２店舗目(ウエスタン永山パワーズ店)をオープンさせるなど、急ピッチで市内４店舗まで拡大していたのだが、ここに来て2023年10月16日から市内３店舗が臨時休業する事態となっている。
ドミノ・ピザ パワーズ旭川店(永山)の店舗入口前に貼られた休業のお知らせ
店舗前に貼られた告知文章には「当店舗は、令和5年10月16日より当分の間休業いたします。」とあるだけで、いつまで休業なのか、いつから再開するのかなど詳細は不明。
臨時休業しているのは市内１号店、２号店、３号店の以下店舗。
- ドミノ・ピザ 旭川２条店
- ドミノ・ピザ 旭川パワーズ店
- ドミノ・ピザ 旭川緑が丘店
４号店のドミノ・ピザ旭川春光店は通常営業しているので、市内でドミノ・ピザを食べたい場合は陸上自衛隊第２師団駐屯地近くにあるこの店舗を利用していただきたい。
ドミノ・ピザの３店舗同時臨時休業はコロナ明けによる需要の変化か？
宅配ピザ業界はコロナ明けで下火に
ドミノ・ピザはコロナ禍の中、他の外食チェーン店が来客減少で客足が伸び悩む中、テイクアウトや宅配といった非滞在型店舗と巣ごもり需要によって売上を伸ばし、全国にも急速な店舗拡大を行ってきた。
一方で2023年からはコロナが落ち着いたことにより外食の機会が増えて宅配ピザの需要そのものが低下。市内のドミノ・ピザの売上も2021年や2022年に比べて減少していることが推測される。
またコロナ明けで外出＆外食しやすくなったことで巣ごもりも減り、デリバリー需要もコロナ禍ほどではなくなった。
本州では宅配ピザチェーン店のシカゴピザが2023年に自己破産を申請するなど、宅配ピザ業界は厳しい状況にある。
旭川市内では外食系の競合店が多い
さらに市内では宅配ピザ店以外に強力な外食チェーン店や個人店(焼肉、回転寿司、とんかつ、ラーメン)などが多数あり、これらが競合となって売上減少につながったとみている。
直近でも牛丼の松屋で有名な松屋ホールディングスが大町に松屋＆とんかつの松のやの併設店を新規オープンさせたり、コメダ珈琲が旭神町へ市内２号店を進出させるなど、未開の地旭川へ本州の大手チェーン店の旭川初進出が続いている。
店舗対応の不手際が客足離れに繋がった？
管理人は市内の２条店とパワーズ店をデリバリーとテイクアウトの両方で利用したことがあるが、配達は時間通りだったし、届いたピザ自体も美味しいピザだったと記憶している。別の機会のテイクアウト時も何ら店の対応は問題なかった。
他方、Googleのレビューでは一部低評価もあり、自分のケースでは心配したような低品質・低サービスではなかったが、それ以前はひどいレビュー評価でドミノ・ピザに対するイメージが悪かったのも事実。
そういった不誠実な対応や不手際が固定客の獲得に至らず、新規顧客以上の売上を伸ばすことが難しかった可能性。
そしてコロナ明けで競合外食店との客の取り合いになった時、セールなどのプロモーションを行っても以前のような勢いがドミノ・ピザには無かったのかもしれない。
臨時休業のドミノ・ピザはFC(フランチャイズ)運営店舗
旭川のドミノ・ピザ３店舗はフランチャイズ運営
旭川市内で臨時休業となった２条店、パワーズ店、緑が丘店は実は本部の直営店舗でなくフランチャイズ運営による店舗。
元々は（オープン当初から）本部の直営店舗として運営されていた店舗だったが、2023年10月1日に神奈川県に本部がある「株式会社ROX’S」に運営権が譲渡された。
その後に半月ほどで臨時休業に至った経緯から、コロナ明けによる需要低下などでフランチャイズ本部の経営悪化などがひとつの要因と考えられる。
株式会社ROX’Sが運営する神奈川県のドミノ・ピザ４店舗(ドミノ・ピザ王禅寺西店やドミノ・ピザ柿生店、ドミノ・ピザはるひ野店、ドミノ・ピザ稲城矢野口店)も旭川の店舗と同様に臨時休業中だ。
なお、2023年10月22日現在、フランチャイズ運営元の公式サイトにはアクセスできず、存在していた公式X(旧Twitter)アカウント(@roxs_pizza)も削除され、閲覧できなくなっている。
臨時休業中の３店舗(２条、永山パワーズ、緑が丘)は今後どうなるか？
運営元は経営悪化？代表は夜逃げした？3店舗はこのまま閉店の可能性も？
ここからは推測だが、運営元の株式会社rox’sはおそらく経営悪化などで資金不足に陥り、店舗運営がかなり危険な状態ではないかと思う。
そこで臨時休業の３店舗はフランチャイズ運営を終了し、元々のドミノ・ピザ本部の直営に戻して営業を継続するか、あるいは新たなフランチャイズで継続するか、神奈川県の店舗とあわせて整理するか、あるいは旭川の方は完全閉店にしてしまうかどうかを休業にして判断中なのかもしれない。
一方で本部が運営するドミノ・ピザ直営店も経営不振により2023年12月までに全国で100店舗を閉店させる計画。そのため本部運営による旭川市内の店舗継続は安易に期待できない部分がある。
現在は市内4店舗の中でも直営の春光店のみ営業を続けているが、今後は集客力や収益の良かった店舗のみを残して不採算店は閉店。あるいはいずれも収益が悪いと判断した場合は旭川からの完全撤退も充分ありえると思う。
旭川市内や近郊のドミノ・ピザファンには残念な話だが、商売である以上収益の悪い不採算店は閉店も致し方ない。
運営の株式会社ROX’S(ロックス)は破産申請へ
北海道新聞が11月7日付けで伝えた記事によると、旭川でドミノ・ピザ3店を運営していたロックスが事業を停止し、自己破産申請に入ったことがわかったと伝えている。
これによりフランチャイズ元のロックスによる事業継続は完全に無くなった。
ドミノ・ピザ本部へ旭川市内の臨時休業３店舗について問い合わせしてみたら…?
この件についてドミノ・ピザのカスタマーへ問い合わせをしてみた。帰ってきた内容によれば
該当店舗は再開に向けて準備中でございます。
詳しい日程などは未定のため再開をお待ち頂ければと思います。
とのこと。全店舗再開は難しいかもしれないが、公式の回答を前向きに信じ営業再開に期待したい。
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