札幌の人気ラーメン店が旭川に出店
札幌で創業25年の人気ラーメン店が旭川西イオンに新規オープンする。
旭川は全国有数のラーメン激戦区で、人口に対するラーメン店舗の割合が2021年のデータで全国5位で153件。札幌の8位・131件よりも多い地域。
札幌の人口が約195万人(2021年)に対し、旭川市が約33万人(2021年)なので、人口比率で6倍の開きがあるのにラーメン店舗はほぼかわらず、ラーメン店の激戦地域なのがわかる。
過去にも札幌に本店があってこの激戦区・旭川市に進出してきたラーメン店(麺や虎徹)があったが、今回の出店は旭川西イオンモールの1F飲食店街。郊外・駐車場完備の独立店舗ではない、大型商業施設内への出店となる。
旭川西イオンモールは平日はもちろん、土日になると家族連れなどで混雑する人気商業施設。集客力はかなり高いので車が無いと行きづらい郊外店舗だが立地条件としてはかなり良いと思う。
旭川に新規出店する「らああん新 ARATA」とは?
らあめん新(ARATA)とは?
らぁめん新は札幌市中央区のすすきので2005年に創業し、25年以上続く人気ラーメン店。最近では2022年7月に狸小路に新店舗をオープンさせたりと、本店以外の店舗が増えている。
らぁめん新は札幌定番の味噌ラーメンのほか、本場韓国で学んだユッケジャンに独自の改良を加えた「ユッケジャンラーメン」が人気・看板メニューで「ユッケジャンラーメンの店」としても有名。
ユッケジャンラーメンはただ辛いだけでなく、唐辛子の辛さや醤の組み合わせの奥に甘みも感じる独特の味わいで、ハマるとクセになる味わい。辛いもの好きの人には「激辛」にも変更可能とのこと。
旭川でもユッケジャンラーメンを出す焼肉店や定食屋があるが、ラーメン店としてしかも看板メニュー的にユッケジャンラーメンを提供するのは珍しい。
らあめん新のイオンモール旭川西店ではオリジナルメニューも
旭川店では限定メニューとして「ユッケジャンまぜそば」や「ユッケジャンつけ麺」などの期間限定メニューも提供予定とのこと。
夏場は暑さでラーメンが遠のきやすいが、まぜそばであれば夏でも食べやすく、逆にスタミナが付きそうな辛い系メニューで嬉しいメニューかも。
らあめん新のGoogleレビューは?
本店のGoogleレビューでは記事を書いた2023年7月4日時点で、851件に対し総合評価4.0の高い評価がついている。
評価を見るとユッケジャンラーメンのほか、麻婆麺や特製辛味噌ラーメンなど辛い系のメニューも豊富のようだ。もちろん、辛いのが苦手な人には味噌ラーメンも高評で美味しい本場の札幌味噌ラーメンが堪能できるとのこと。
旭川の人でも味噌ラーメン好きは結構多いので、味噌ラーメンが美味しい店としても嬉しいところ。
札幌ラーメンの旭川激戦区での勝機は?
ひとつ気になるのは旭川の人で札幌ラーメンの麺が受け入れられうかという点。
札幌ラーメンは西山製麺などの一般的に加水率が高めで黄色い麺を使うのに対し、旭川では逆に加藤ラーメン、須藤製麺や旭川製麺、藤原製麺などの低加水で白っぽい縮れ麺を使うことが多い。
低加水の方が水分が少ない分、スープを吸収し縮れもあってスープを良く絡めやすい。札幌麺と旭川麺では食感を含め食べた時の味が明確に異なる。
このあたり先に旭川進出した「麺や虎徹」では客の好みの応じて札幌麺と旭川麺の2種類を選択できるようにしており、旭川ならではの店舗運営がなされている。完全な好みによるのだが、ラーメン好きの中には食べ慣れない札幌麺だと違和感を感じる人もいるので、このあたりどうなるか気になる。
特に旭川の人はいつも新店舗ができると開店時は物珍しさからものすごい客が殺到するけど、飽きられやすく固定客が付かないと閑古鳥という、いつものお決まりのパターンが存在する。
看板メニューはオリジナリティあふれる「ユッケジャンラーメン」に、その他のラーメンも味自体はとても美味しく、ラーメン激戦区で生き延びてきた確かなお店なのでそのあたりは心配ないと思うが、場合によっては旭川オリジナルとして麺や虎徹のように旭川麺を導入する可能性もあるかもしれない。
らあめん新(ARATA)の店舗情報
開店日:2023年7月21日(金)
場所:イオンモール旭川西1Fレストラン街・サイゼリヤのとなり
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